レジリエンスエンジニアリングに基づいた実践
「萎縮医療」に陥らない安全管理の新発想
これまでの医療安全においては失敗の原因を探り、失敗しない手順をつくり、それを守らせることに主眼が置かれていたと言えます。もちろん、それはとても重要なことですが、現場がベストパフォーマンスを発揮するためには、「失敗を避ける」に加えて、「いい仕事」をするための医療安全の発想も必要です。いわば「医療安全2.0」とも言うべき医療安全の新しい取り組みについて、この領域の第一人者にご講義いただきます。
プログラム
1.失敗だけに目を向ける弊害
2.レジリエンスエンジニアリングとセーフティⅡ
3.しなやかな現場力を創るには
4.成功に目を向ける
5.まとめ
1.失敗だけに目を向ける弊害
●医療安全マネジメントの目標
●失敗を減らすマネジメントの弊害
●現在の安全マネジメントの暗黙の仮定
●人も自然も想定外
●マニュアルだけではうまくいかない
2.レジリエンスエンジニアリングとセーフティⅡ
●レジリエンスエンジニアリングとは
●レジリエンスの3つの能力と4つの要件
●安全の新しい定義
●セーフティⅠとⅡの関係
3.しなやかな現場力を創るには
●組織市民行動
●チーミングと心理的安全性
●クロスロード
●シミュレーショントレーニング
4.成功に目を向ける
●叱るより褒めよ
●Good Job報告
●ヒヤリハットは成功事例
●成功事例の振り返りと分析
5.まとめ
●セーフティⅡを目指す新しい安全マネジメントの実践